Q. やけどしました。自宅で治せますか?

まず応急手当としてはすぐに冷やすことが大切で、流水で15-30分間冷却することが一般的に推奨されています。その後の治療ですが、症状により以下のような対応が必要です。

①I度熱傷(赤み、痛み)

2、3日くらいストロングクラスのステロイド軟膏を塗ってもよいでしょう。(塗らなくてもあまり変わらないという論文も存在します。)はじめは浅いやけどと思っていても、あとから水ぶくれができることもあります。
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②II度熱傷(赤み、水ぶくれ、痛み)

傷の深さにより、以下の2つに分類されます。経過をみないと判断できないことも多いです。

浅達性II度熱傷(赤み、水ぶくれ、強い痛み)
2週間程度で上皮化し、傷跡を残しません。

深達性II度熱傷(赤み、水ぶくれ、痛みは軽度)
適切な治療を受けても治るのに1ヶ月以上かかり瘢痕(きずあと)や瘢痕拘縮(ひきつれ)をのこすことが多いです。

水ぶくれを潰すかどうか、蓋を除去するかどうかは専門家でも意見のわかれるところです。小さいものならそのままにしておいてもよいでしょう。大きいものですと動きに支障が出たり、外出先で破裂して周囲を汚してしまう可能性がありますので、どうしても受診できなければつぶしてしまっても構いません。その場合最低1日1回は水道水でかまわないのでよく洗ってください。ワセリンをたっぷり塗ってガーゼやラップで覆うと痛みが楽になります。キズパワーパッドのような被覆剤は感染を助長することがあるため、自己判断で使用せずなるべく医師の管理下で使ってください。

毎日洗っていても傷口から感染したり、傷が深いと汚い壊死物資がつくことがあります。傷口から汁が出たり、黄色っぽい物質がついている場合、周囲が腫れている場合は必ず受診しましょう。

やけどをした部位が手足、顔面、陰部などの部位の場合、(やけどの大きさにもよりますが)ひきつれが機能障害を起こすことがあるので受診が望ましいでしょう。また心臓病、糖尿病などの基礎疾患を持っていらっしゃるご高齢の患者さんの場合は、感染症を併発する可能性があるので必ず受診してください。

③III度熱傷(黒色、褐色または白色)

必ず病院を受診しましょう。

注)やけどをした範囲がみずぶくれとなるII度熱傷で全体表の皮膚の15%を超える場合や、III度熱傷が2%を超える場合は入院して治療を受けることが原則です。とにかく範囲が広いときは躊躇せずに受診してください。

参考文献:熱傷診療ガイドライン 〔改訂第 3 版〕
https://www.jsbi-burn.org/members/guideline/pdf/guideline3.pdf

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